海開きの日に

いわき2011

2023年07月17日 04:52


夜勤明けでダイソーに寄った。
ソフトワイヤーを買った。









これをこうして・・・









ロッドちょい置きに、めちゃ便利~!!

これまで、ルアーチェンジの時やロスト後のリーダー結束の時,ランディング後・・・ロッドを右舷の魚探振動子のところにチョイ置きしてたけど、ズレて動くし、それと特にラインがどこかに触れて傷付きそうなのが気になっていた。

これは良い買い物をした。






そして、この日は海開き。
今まで海水浴シーズンは、邪魔をしないよう海水浴場を避けて出艇してた。
この日に出艇したEP.北の海岸も脇に海水浴場が設営されてるのだけど、どうやら設営されたブイ&ロープは極々狭い範囲で、出艇する地点は海水浴の邪魔にはならないと思えたから、根魚マンションで前回は消化不良だった根魚パラダイスを味わいたくなった。


★2023paddling-②⑦★

☆7/15(土)
☆沿岸水温:7/14(金):22.8℃→
 ※福島県HP小名浜の定地水温
☆EP.北の海岸
☆ウェアリング:ラッシュガード


☆釣り竿:

FeatherLight63(TULALA)
復刻ロッド改(Garcia)
¥4,200バスロッド



出艇したのは12時頃だった。

外洋に向いた浜では良く見るパターンで、波打ち際から数十mのところにテトラが積んである。
テトラの外側に出るまでは、波が割れる可能性も有り気が抜けない。
テトラを越して、いつもなら真っ直ぐに根魚マンションに漕ぎ進むけど、釣ったことがないアオリイカが釣ってみたくて、テトラ裏すぐでエギをキャストした。

そしたら海水浴場の監視員が、スピーカーで何か呼びかけてる。
『カヤックの方・・・テトラ・・・』

良く聞き取れなくて、カヤックとテトラだけは聞き取れたから、テトラの近くは波が立つしテトラに打ち付けられて危ないから・・・との注意だと思って、沖に漕ぎ出した。

そしたら、また続けて何か聞こえて来る。
立ち止まって耳を澄ませてみた。

『カヤックの方・・・出来ればテトラの内側で・・・』

え~!!
ウソだろ~?!

テトラの内側だなんて、浅過ぎて波が割れて危ないじゃないか。
海水浴場の監視員が、設営・管理している海水浴場の外側から出艇したカヤックに対して『出艇禁止』を強制する権利はないのだけど、それでもスピーカーからの注意を背中に受けながら漕ぎ進むのは気が引ける。

一旦戻って、お話して来よう。

夜勤明けで時間的余裕が無い中での昼からの出艇だし、正直なところイラっとはした。
だけど気持ちを素直にぶちまけたところで、何も解決はしない。

カヤックフィッシングは本当に肩身の狭い・立場の弱い趣味であって、出艇場所を失わないことが兎にも角にも大切だ。
港からの出艇だって、スロープを使うなと言える権利は、実は漁師さんには無かったりする。
それでも、漁師さんの理解無くては堂々とスロープを利用することは出来ないし、法律とか省令とかローカルルールとか、それを盾に強気に出ても得をすることは多くはない。

そう考えて、感情は抑えて腰を低く丁寧に、まずは帽子を脱いで頭を下げて、監視台に向かった。
そしたらスピーカーで呼びかけたらしい年配の方が出て来てくれて、会話できた。

救いだったのは、頭ごなしに主張する方ではなくて、こちらの話を聞いてくれる方だったこと。

まず、カヤックを準備しているのは見えていて、波打ち際から数十mのテトラに乗り移るためだと思っていたらしい。
カヤックが沖に漕ぎ出す乗り物だとの認知が無かったようで、こちらから色々と説明させて頂いた。
その上で『海水浴の邪魔になるから漕ぎ出さないで欲しいとのことなら片付けますが、もしご理解頂けるのなら、漕ぎに戻りたいです。』と伝えると、ご理解頂けた。

これについては、出来るだけ再出艇はしたかった。
スピーカーで呼ばれて戻って片付けてしまったのでは『この浜からはカヤックは出せない。』との既成事実を作ってしまうことになるから。

ちなみに、後方にいらっしゃったライフセーバーの反応を見ていると、監視員総勢10名弱の中で、特にライフセーバーは海のレジャーにも詳しいだろうし、カヤックが沖に漕ぎ出す乗り物だと理解されていたように思えた。
それが、代表者のような年配の方だけ、海のレジャーには疎くてカヤックが何者なのか知らなかったのでは?
と、感じられました。

とりあえず一件落着と言うか、こちらとしても監視業務の邪魔をしてしまったことに対してはお詫びを告げて、気を取り直して12:18再出艇・・・






根魚マンションに着いて、割と序盤で・・・メバル!








これが30cmで、そして体高についても前回に比べたら、ここのメバルらしい迫力だ。

今日は満潮が16時半だから、15時半に時合だとして、それを終盤の楽しみとして序盤は気長に楽しもう。
海上でノンアルビールやブラックコーヒーを飲みながら、夜勤明けの贅沢なマリンレジャーを満喫する。

普段からカヤックに持ち込む飲み物の種類は、その日のプラン次第で変わる。
気合入れてる時はノンアルやコーヒーなんて飲まない。
利尿効果が元で脱水症状とかの引き金になるリスクもあるかと思うから。
だから、長時間浮く予定の日や沖の釣りがしたい日は、お茶とかスポーツドリンクにしてる。
対して短時間だったり軽い岸寄りプランの日には、レジャー色を濃くして優雅に楽しむために、ノンアルとかコーヒーを持ち込んだりする。
こんな時の方が、飲み物を味わいながら遠くを眺めて、意外にも鳥山とか見つけてしまったりもするのだけど。



さて、どうも風も潮も南から北に向いていて、根魚マンションの馬の背に沿って流れる。
そして魚探には浮いたメバルかと思われる反応が時たま映る。
先ほどのメバルは、この反応が映ったタイミングで釣れたのだった。



そうして来る時合を待って浮いていたら・・・小舟が近付いて来た。
1人乗りの小さなボートで、隣に停まって話し掛けて来た。

舟『海水浴場の監視員の人たちが、流されちゃってるんじゃないかと騒いでるんだけど、大丈夫だよね?』

?!?!?!

U『は、はい・・・大丈夫です!風が強くなったら帰りますけど、これくらいなら全く問題ないです。』
舟『何か釣れた?』
U『メバルが。』
舟『車は、海水浴場の方に停めてあるの?』
U『はい。海水浴場の駐車場ではないですが、近くに停めてあります。』
舟『そこまで漕いで戻れるの?大丈夫?』
U『え・・・はい・・・大丈夫ですよ。』
舟『漕ぐの慣れてるんだろうけど、監視員が騒いでるから、今日のところは・・・』
U『わかりました。』
舟『引っ張ってやろうか?』
U『いえ大丈夫です。』

これは絶対に断るべきだと思った。
舟に曳かれて帰ったら、カヤックの救助事案だと映ってしまう。
そう見られたらカヤックの心証を悪くしてしまう。
あくまでも自分の意志で漕ぎ戻ったに過ぎない感じにしたかった。

着岸したら、先ほどの監視員が話しかけて来た。
そこで改めて、色々と説明させて頂いた。
とにかくカヤックなる乗り物について認知して頂くことが重要だと思ったから。

人間は無知なものには自然と警戒心を抱くもの。
逆に旧知のものには親近感を抱いたりする。

だから、監視員さんの注意を煙たがって言い返して敵対するのではなくて、冷静に説明して知って頂ければ、お互い歩み寄れると思った。
そして、とにかく監視員さんご本人も、カヤックについて無知であるが故に見ていて余計な心配を抱いてしまった自覚があるようで、ご安心頂くにはどうしたら良いか?
そう話し合って、連絡先を交換させて頂いた。
沖にカヤックが見えて、全く問題なく釣りをしてるのか、もしくは漂流してるのか、その判断が出来れば安心だとのことだったから。
心配なら、いつでも電話下さいと。

しかし、それにしても海水浴場の監視員業務を妨げてしまったことには間違いない。
そのことについては、申し訳ない気持ちを伝えた。

そして監視員さんからは
『カヤック見たことなかったから、どういう乗り物か知らなくて、せっかく準備して楽しむところ、邪魔してしまって申し訳なかった。』
と言って頂けた。

海は誰のものでもない。
誰にでも自由に遊ぶ権利はある。
だけど、誰かに迷惑を掛けたり邪魔をするのは良くない。

ルールはどうだ、権利は資格は義務は・・・とマニュアルを振りかざすのではなくて、必要な規制は守りつつ、必要以上の規制は敷かれないように。
貴重な出艇地を守るのって、とても神経を擦り減らされる。

この土地にカヤックフィッシングを持ち込んでしまったのは間違いなく僕なわけで、その責任は少なくとも自覚しなきゃならない。
船の人からも時たまカヤックの悪い話を耳にするし・・・幸いなことに自分に対しての注意ではなくて『あなたはマナーを守っているけど、他のカヤッカーで迷惑な人もいる。あなたに言えば間接的に伝わるだろう。』とのスタンスで言って下さる方もいる。
そんな関係性のうちなら、自分からの言葉なら伝わりやすいだろう。
だけど、その区別もなく『カヤッカーは、どいつもこいつも』と見境なく目の敵にされる域まで達してしまえば、もう手の施しようもない。

自分たちが当たり前と思っていることも、カヤックを知らない人には違う見え方になる。

安全に対する担保は、自分の判断としてブレちゃいけないけど、周りにどう見えてるかも大事なこと。

周りの目だけ気にして判断しても、結果して自分の安全を脅かしては…自分の命に対して周りの目や意見は、責任を負ってはくれない。

だけど、自分の我だけ通し続けても、末永く遊び続けられるとは限らない。

改めて考えさせられた出来事でした。





★獲物1匹ゴミ1個運動★


2023総数:獲物100匹ゴミ100個




★肴★
写真は撮り忘れたけど、寿司を握った。
尺メバル1匹で、半身の背中側で7貫,お腹側で3貫だったから、合計20貫にはなった。

それにしても、前回のムラソイといい今回のメバルといい、内臓脂肪がスゴイ。
今までは内臓脂肪と言えば、初夏のスズキとアイナメでしか見たことなかった。
エサが豊富なのだろうか。
何やら海がおかしいゾ。




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