2022年06月05日
メタラバ!
このところ夜勤に備えた昼寝前の朝活出艇が続いている。
今回は夜勤明けで一晩空いて再び夜勤・・・つまり出艇前日の昼間が夜勤明けで、落ち着いて準備する時間があった。
今回のプランはどうしようか。
予報を見たり、やりたい釣り・・・様々な条件から毎度選ぶわけだけど、いつもはどうしても消去法になることが多い。
『波が立つ予報だからサーフ出艇はやめよう。』とか
『北の風だから風裏になるところ。』とか
ところが、、、今回は違った。
選び放題だった。
・風は弱い。
・波は穏やか。
懸念材料としては9時頃からの雷予報が。
でもその点は、いわき市内のどこから出艇しても、さほど条件は変わらない。
(西の空に積乱雲が発生してるかどうか、常に気を配った。)
風と波が穏やかなことから、珍しく消去法ではない選択ができた。
でも、そうすると意外に迷ってしまうもので・・・直前まで決めかねていたのですが。
まず波が穏やかな時にしか出艇できない“サーフ”にしよう。
(全て当ブログ内での通称ですが)北の海岸,南の国,南の海岸の3地点から選ぼう。
北の海岸は根魚マンション的な根があり、座布団ヒラメが期待できる。今シーズンもダービーのためにヒラメ狙い撃ちのタイミングで出艇してみよう。
残念ながら今のタイミングでは、どこにでもイワシが湧いているために、ヒラメも散らばっているだろう。
浅瀬にのみイワシが寄るタイミングも来るだろうから、そしたらヒラメも追って集まって来る。
そうすれば1日に複数枚も釣れるような日もあるだろう。
今回は別な釣りを楽しもう。
・・・北の海岸は却下!
南の国は、、、地元で最も難所的な出艇場所だろう。
漕ぎ出してすぐの地形が複雑なため、あらゆる方向から波が立つ。
沖に出れば、地元では最もディープが近い。
(自分のパドリングを基準にしてですが・・・)14フィート級のフィッシングカヤック(当方プロフィッシュ45)で、例えばEP.Nでは水深12~27mくらいの傾斜をメインポイントにしていて、過去には35mを超えた地点まで漕いだことが1度だけありましたが、せいぜい30m以内になります。
EP.Oだと、Nに比べて水深20mは近いのですが、そこから先の傾斜がNより緩やかなため、恐らく水深30mも行ったことなかったような・・・?
北の海岸は根魚マンションの根周りで水深14m・・・そこから沖には目ぼしい地形変化がないとどむオ氏が言っていたから自分では漕いだことがないけど、恐らくNより緩い傾斜だと思う。
南の海岸は真っすぐ漕ぎ進むとEP.Oのような傾斜で、その先には30m地点も到達可能か?と思うような海底地形図情報があるけど、実際には行ったことがない。
(風に強いこのEPを選択する日は風が吹く日が多いから、それほど沖に出たことがない。)
で、話を南の国に戻しますが、、、このポイントはカヤックから水深40mに到達することも可能です。
そして、とてもとても地形変化に富んでいる。
根掛かりが嫌いな人には敬遠されるでしょうが、僕としても大好きな釣り場です。
根魚,マダイ,そしてヒラマサ・・・!
しかし地形的に風も当たりやすい。
先述した波のことも含めて、とにかく出艇チャンスは少ないが、出艇できれば楽しい釣りが期待できるところ。
この南の国からの出艇に気持ちが向きつつも、、、でも前回の太刀魚の感触も忘れられない。
太刀魚を探すにはベイト反応が濃いエリアにジグを落としてみるしかないようだけど、これだけベイトが豊富なタイミングで、どこか太刀魚が群れている地点を見つけ出せたら、数釣りも可能かもしれない。
そのための準備も、実はしていたのだ。
まず麻袋・・・ドンゴロスと言えば伝わるのかな?
太刀魚の数釣りを想定した場合に、右舷に繋いでいるストリンガーに1匹ずつ通すのは、歯に触れてしまう心配をしつつも時合を逃さないために急いで・・・!と言うのはどうしてもストレスになる。
かと言ってスターンに置いているソフトクーラーに仕舞うべくいちいち振り向くのも億劫だし、目の前に置いたままでは邪魔になる。
そこで、タックルベリーで中古品を目にして、試しに買ってみた。
続いてジグ・・・これは自分の中では太刀魚ジギングの定番となっている、クレイジーオーシャンのメタボスイマー!
イレギュラーな飛び方をしないから、太刀魚が上手にバイトできるため、太刀魚カッターの被害に遭わない。
そう知ってからは、遊漁船での太刀魚ジギングには1度だけしか行ってないけど、ジグのロストは皆無だった。
更に他のジグよりも反応も良い。
遊漁船での太刀魚ジギング用には100,130gを持っていたけど、普段80gまでのジグを扱っているフェザーライト用に80gも発注済み。
しかし今回の釣行には発送が間に合っていない。
これを逆手に取って・・・太刀魚ジギングはそもそも、糸ふけを出さないジャークをするけど、柔らかいフェザーライトに重いジグを使えば、より緩いアクションになるだろう。
(※スロージギング船とかでも、ウネリが大きくて意図せずジグが上下し過ぎてしまう日には、ロッドのスペックに対して重めのジグを使うことで、ジグの動きを抑える・・・と聞いたことがある。)
と、言うわけで今回は100gのメタボスイマーを、フェザーライトで使ってみよう。
ここまで考えたら、前回の釣果で太刀魚が入っていることを実証済みの南の海岸に、、、やはり気持ちが・・・
でもでもでも、ここでもう一つ、今回からの導入を考えて準備していたメソッドが!
“メタラバ”
タイラバのヘッドの代わりにジグを使うことで、ネクタイ・スカートの波動に、フラッシング効果を追加したもの。
波動ベイトにジグを組み合わせるだけだから、新たに購入する必要があるのは、遊動式にすべくスライド部分のパーツくらい。
これはXスナップ?とか使う人が多いみたい。
後々知り合いから教えてもらったので、ジャッカルのビンビンスイッチ用スライドパーツも良さそう。
今回はヒラメの泳がせ釣り用のパーツで、ヒラメローリング(だったかな・・・?)を準備してみた。
ジグは豊富に持っているわけだから、このパーツのスプリットリングに通すジグをローテーションすれば、かなりバリエーションある釣り方ができる。
もはや太刀魚ジギング以上に楽しみになって来た。
メタラバなら、、、より地形変化に富んでいる南の国の方が、楽しいだろうな。。。
それに南の国にも、太刀魚が入っている可能性も・・・
非常に前置きが長くなりましたが。
メタラバ&太刀魚ジギングのプランで、南の国に決定~!!
★2022paddling-⑥★
☆6/3(金)
☆沿岸水温:17.4℃
※福島県HP小名浜の定地水温
☆EP.南の国
☆ウェアリング:ウェット
☆釣り竿:
Glissando66(TULALA)
FeatherLight63(TULALA)
WONDER SHOT10-180(PRO MARINE)
日の出に合わせて出艇すると、やはり漕ぎ出しは四方八方からの波・・・それをプロフィッシュの直進性で切り裂き進むのも心地良かったけど、改めて地元随一の難所フィールドだと感じる。
水深が10mを超えると海面にベイトがパシャパシャと。
まずはベイトが映るエリアでメタボスイマーを落としてみたけど反応はない。
地形変化を探してメタラバを試してみよう。
過去に出艇した時の航跡が残っていて、何度も漕ぎ戻っては流したらしいギザギザのエリアがある。
何度も流し続けたのならば、それだけ有望な地形変化があったからだろう。
本当は更に沖に出たかったけど、船が入っていた。
ヒラマサの最盛期には釣り船も集まるエリアだけど、最近は釣り船も港湾での?ボートシーバスが多いようだから、今のうちなら釣り船とバッティングせずに出来る・・・と思って来たのですが。
今回は1隻だけいました。
漁師さんでしょうか?
単独のようで自分で操船して何度も同じエリアを流し直しながら、釣竿を握っている。
ルアーなのかエサなのかも見えなかったけど、時たまサバが釣れているようだった。
航跡を頼りに地形変化に辿り着くと、南方向に水深20mから8mくらいまでの駆け上がりだった。
艇は岸と平行に南に流される。
先ほどの船は同じ駆け上がりの延長線上のエリアにいて、お互い平行に流されては漕ぎ戻る繰り返しだった。
いよいよメタラバ・・・先述したヒラメ用のパーツにオーシャンフラッシュ30gを付けて、クッションのためにソフトビーズを通してから、波動ベイトを結んだ。
風が緩いため、ほとんどの時間帯で30gを使えた。
メタラバの特徴が生きたのか、30gと言う軽さ故か、フォールで魚が寄っている気がする。
そのくらい着底前後でのバイトが多かった。
カヤックでは久々に使ったワンダーショットが心地良く曲がる!
怒涛のラッシュ!!
メバル
アイナメ
ハナダイ
とにかく良型のアイナメが元気!!
若干風が出てからはメタラバ:ショーテル60gに変える。
再び風が緩くなってからはメタラバ:ダイソージグ40gでも釣果が。
でも時合も過ぎたようで反応が乏しくなる。
そこで巻き方を変えてみた。
デッドスローにするとマゾイが!
ちなみに太刀魚を想定して購入した麻袋は、根魚ラッシュの時間帯にとても重宝した。
ここで一つ良くない話も。
悪いことは隠したり誤魔化したり、そうするよりも正直に書いた方が、これを読んだカヤックアングラーにも注意して頂けるだろうから、そのまま書きます。
このメタラバを続けていた時間帯の中盤くらいに、ホワイトアウトに遭いました。
1隻だけいた船は見える程度でしたが、岸が見えない。
理想はホワイトアウトに遭う前に撤退すること。
でも今回は判断する間もなく海岸が濃霧に覆われた。
ここで撤退しようか・・・しかし岸沿いの波が複雑なエリアを遠くから目視出来ない状況で、更には着岸地点の隣の港からは小舟も出ていたし、オカッパリルアーマンもいた。
この濃霧の中で、霧が濃い岸沿いにわざわざ近付く方がリスクが高いと考えた。
ましてや近くの1隻の船とは、お互い目視し合えている。
誰かに見てもらえている状態をキープする方が良いと判断しました。
そうして沖で待機しているうちに空も晴れて霧も晴れて・・・
マゾイの時間帯も過ぎて、次は太刀魚を探してみよう。
水深20m前後のフラットなエリアで魚探の反応を探す。
表層と底層に反応が映るエリアを見つけ、イワシを下から立ち泳ぎで狙う太刀魚の群れだと想定してメタボスイマーを落とす!
ラインスラッグを出さないワンピッチで上げて来ると、、、ドスン、ジィー!!
この、、、何というか個人的な感覚なのですが、青物とかだと、ドスンの感触の後にフッキングしてからドラグを出すと言うか、ドスンとジィーの間には僅かな“間合い”があるように感じているのですが、太刀魚はその間合いがかなり短いと言えばいいのか、フッキングを待たずに走り出す気がします。
まさにその感覚でした。
これが太刀魚ならば、青物と違いスグにドラグ音は止まる。
青物ほど長いファーストランは無いのが太刀魚な気がする。
しかし、ほんの一瞬のうちにフックアウトしてしまいました。
太刀魚だったろうか・・・ドラグを出した力強さからは、前回の指3本サイズよりは明らかに大きかったろう。
刺身サイズだ。
少なくともサバではない。
そう考えながらジグを回収して確認したら、見事に鋭い歯形が付いていました。
群れが入っているかどうかもわからないポイントで、太刀魚の群れの探し方を学んだばかりで、思惑通り太刀魚と思われる魚をヒットさせることが出来た。
ここまでは上出来、、、!
その後も同じような魚探反応が映るエリアを探してはメタボスイマーを落とし続けましたが、その後は中層にも反応が入り、釣れるのはサバでした。
でもカヤック太刀魚の開拓は、今後の前向きなテーマとして継続したい!
さて、西の空には積乱雲も出来ていない。
もう少し続けられるかな?
と考えていたところに、地形変化が映った。
魚探には濃い反応が。
メタボスイマーでは反応が無くて、メタラバでもダメだった。
でも魚探の反応を見る限り何かはいる。
『タイラバの時合の前後にジグの時合がある。』との話を思い出して、咄嗟にオーシャンフラッシュTG60gブレードチューンを落としてみた。
着底からの巻き始めすぐにドスン!!
良型のアイナメで、消化が進んだイワシのようなベイトを吐き出した。
続いて終わりの時間を気にして、岸沿いでシーバス目当てのキャスティングをしようと考えたけど、数投しているうちに小雨が降り出した。
まだ積乱雲は出来ていないけど、この小雨が天候の変わり目かもしれない。
それほど焦らずに、気になるポイントには数投しつつも、撤退とした。
着岸時には、、、このEP.は着沈の経験もあるため普段は腰の深さよりも浅くなったらカヤックから降りてしまうのですが、過去にないくらい波が穏やかで、安心して艇に乗ったまま砂浜に漕ぎ着けることができました。
着岸したらプリンショットを。
釣果をまとめると
・メバル①
・アイナメ⑥(1匹リリースの他に、もう1匹は良型を手を滑らせて艇上から逃げられてしまった。)
・ハナダイ②
・マゾイ②
・サバ③~⑤くらい?
バルーンカートで片付けも楽々・・・
結果して片付けが終わる頃にゴロゴロ聞こえ出したので、撤退のタイミングが良かった。
メタラバの成功と、太刀魚ジギングも良い手ごたえを得られて、気持ちの良い帰路となりました。
が、最後に、、、帰宅後に絶望感に襲われたトラブルがありました。
普段からクーラーボックスには氷とともに海水も入れて魚を冷やすのですが。
帰宅してクーラーボックスを流し台に降ろし、蓋を開けると、、、海水が無いのです。
氷があったから冷えてはいますが、魚の皮膚が乾いています。
一瞬で全てを悟り、車のトランクを確認!
水浸し・・・
クーラーボックスのドレンキャップが全開だったのです。
普段はクーラーボックスをトランクから降ろし、魚と海水を入れてから、再びトランクに乗せるのですが。
今回もそうしていれば、気付けたと思うのですが。
今回はトランクにクーラーボックスを乗せたままで魚と海水を入れたのです。
その時点で勢いよく排水されていたのでしょうけど、気付くことができませんでした。
そこからは無我夢中で海水を吸い取り、どうせ一度は濡れたのだからとホースで真水をトランクに注ぎ・・・再び排水して、エアコンMAXでアイドリングを。
絶望の中で、前日にもオイル交換でお世話になったおこめに電話したら、運よく外回り中で近くに来ており、15分後くらいに来てくれました。
ドライバー使ってトランクのパーツを外して、マットを剥がして、何かとアドバイスしてくれて、、、マットは翌日まで捲りあげたまま乾燥させました。
お礼にアイナメ1匹を差し上げた。
災難だった、、、おしまい。
★獲物1匹ゴミ1個運動★
着岸後にゴミを探すのに苦労した!それくらいゴミが少なかった。見つけたゴミ全て拾っておきました。
★ベイト★
メタラバで釣った根魚たちはアミや甲殻類
ジグで釣ったアイナメはイワシ
★肴★
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この記事へのコメント
お疲れ様です。
ナイス釣果!!
の、時はトラブルや事故もついて回って来たりもしますよね。(^_^;)
出艇判断の戦略、勉強になります。
m(_ _)m
ナイス釣果!!
の、時はトラブルや事故もついて回って来たりもしますよね。(^_^;)
出艇判断の戦略、勉強になります。
m(_ _)m
Posted by Cー49 at 2022年06月05日 23:53
ありがとうございます!!
トラブルもありましたが、それでも久々に会心の釣果でした。
トラブルもありましたが、それでも久々に会心の釣果でした。
Posted by いわき2011 at 2022年06月06日 06:31