2023年01月08日
浮き初め
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
大晦日から連勤で、4日の夜勤明けから連休となりました。
今年も漕げて釣れて呑めたら幸せです。
まずは浮き初め・釣り初めして来ましたので報告!
※新規一転・・・記事中のデザイン(配色)を変更しました。
★2023paddling-①★
☆1/7(土)
☆沿岸水温:1/6(金)12.7℃→以降発表無し
※福島県HP小名浜の定地水温
☆EP.南の国
☆ウェアリング:ドライ(インナー:ラッシュガード&ロンT)&ネックウォーマー
☆釣り竿:
Glissando66(TULALA)
FeatherLight63(TULALA)
Salty Stage Jigging SJC-63/180-KR_SJ(Abu Garcia)
直近の状況を整理すると・・・年末の頃いわき市内のサーフでは青物・ヒラメ・シーバスが絶好釣だったようです。
その勢いが年始まで僅かに残っていた状況
海の季節は、陸の季節よりも遅れるもので・・・陸の“厳寒期”が1~2月に対して、海の“最低水温”は3月頃になる。
年末年始はまだ冬の気配を感じ始めた頃・・・むしろ秋の雰囲気はまだまだ残っていたりすらする。
海の変化を先取りして対応することも大事だけど、今のうちしか出来ない釣りもしておきたい。
だから青物を釣りたいと、数日前から思っていた。
過去には『海水温12℃で、水深14m地点の中層に青物がいた・・・』こともありました。
2017年1月25日の釣果
攻略法は・・・
サーフで青物が釣れているようだけど、水深が浅いサーフだから、常に居着いているわけではないだろう。
ベイト等の兼ね合いなのか、タイミングで回遊してくるのだろう。
で、あれば一段深いエリアに溜まっているのかもしれない。
思い当たるエリア・・・イメージは湧いた。
青物に効くジグを用意しよう。
スライドアクター,TBジグ,ナマラジグ,メンジジグ,Sグライド・・・そこに別パターンも考えてウォブリンやスローナックルも。
タックルは、リールはアブのLJ-3にPE1.5号&リーダー20lbが巻いてある。
ロッドは当初は、スローダンサーを合わせるつもりだった。
カヤックだと体の可動域に制限があるから、限られた動作でもジグに動力を伝えられるように、張りがあるスローダンサーの方がハイピッチにも使いやすい。
(本来はスローピッチのための“張り”なのだろうけど)
そうして準備していたところに、別な情報が・・・
①1/4 年末に引き続き日立の船でタチウオが爆釣・・・
②1/5 平潟の船でタチウオが爆釣・・・
③1/6 小名浜の船でタチウオが爆釣・・・
タチウオが猛スピードで北上している!!
これはカヤック圏内でも釣れるかもしれない。
タチウオ用にメタボスイマーを用意して・・・
それで、タチウオジギングは糸ふけを出さないジャークが良いから、ロッドの弾力でテンションを吸収できるよう張りが無いロッドの方が・・・
アブのジギングロッドに変更しました。
どむオ君と約束して夜明け前の海に・・・
いつもより30分は余裕を持って出発・到着した。
理由は、浮き初め恒例の“お清め”をする時間を確保したかったから。

艤装を済ませてミルクティー飲みながら暗い海を眺めていると、足漕ぎカヤックの方が隣に駐車して準備を始めた。
その次に、どむオ君・・・結局どむオ君と僕の他には足漕ぎ4艇で計6艇だった。
5,6年前なら、冬の出艇は季節風を警戒してEP.Oの一択だった。
ここEP.南の国&EP.Nは、通い詰めて風向きと海況の関係を覚えて、そうして冬の出艇にもチャレンジしたのだった。
それが今や1月に6艇も揃うとは・・・単純に地元KF人口が増えたことにもよるのでしょう。
日の出前に盛り潮して・・・


明るくなったら海に礼をして出艇した。
今日は、波・風ともに極端な凪の予報だった。
それでも出艇時は北西の風が残っていた。
まずはタチウオの手がかりともなるベイト反応を探しつつ双子山方面に漕ぎ出して、風に流されて出艇地正面の方向に・・・そこから海況が問題なければ沖のディープまで行ってみよう。
どむオ君も僕のプランに同行してくれることに。
結局ベイト反応は見付からないままに双子山まで来てしまった。
TGベイトに1度だけコツンと来たけど、静寂の海だ・・・
期待できる点としては、鳥が多いこと。
鳥の動きを注視しながら釣りを続けた。
スローナックル100gパンダグローを使っていると、着底とともにドン!・・・僅かの間に抜けてしまった。
ヒラメかな?
すると、双子山の北側で鳥山に。
『思い当たるエリア・・・イメージは湧いた。』と書いた通りのエリアだ。
地形変化のない水深25m程度の砂地のところ。
ここは中層に青物が集まることがある。
どむオ君が寄って行ってキャスト開始して、遅れて僕も近付いてみた。
どむオ君は釣れていない。
そして、鳥山の下にナブラもボイルも無い・・・
なぜ??
鳥が海面に降りて、何か拾って飛び立って、その“何か”を落とした。
すかさず漕ぎ寄ってみると、大きなマイワシだった。
弱っているから手で拾うことが出来た。
僅かにピクピクと・・・生きてはいるが虫の息だ。

どむオ君に近付いてマイワシのことを伝えると、既に気付いていた。
言われて辺りを見渡すと、大漁のマイワシが浮かんでいる。
中層で青物に追われて、瀕死となって浮いているのか?
それならジギングで青物が釣れるか?
と期待したけど、どのマイワシも無傷だ。
もしかすると、海水温が急降下して弱ってしまった?
冷水塊とか?
そうだとすると先行きが怪しい・・・
結局そのエリアでは、TBジグ120gにド~ン!と来て、先ほど同様すぐにすっぽ抜けてしまったのが1度のみ。
ちなみに、いつまでも双子山周辺に留まれたのには理由があり・・・
風は北西から。
パラシュートアンカーを入れて、艇首を北西に向ける。
それで後ろ向きに南東に流されるつもりが・・・
GPSを確認すると北西に移動している。
つまり・・・南東から北西に向かって強烈に潮が効いていたみたい。
パラアン揚げて南東に流され、パラアン入れて北西に戻され・・・
これではチェックしたい他のエリアには辿り着けない。
見切りを付けて南に漕ぎ出した。
予報に反して風が落ちない。
だから沖のディープに行く判断は出来なくて、まずはメタラバポイントに行こうと考えた。
すると、そのエリアには駐車場でお会いした足漕ぎ4名が浮いていた。
(着岸後に聞いてみたら、僕らが大移動して来た頃にマゾイとか釣れていたらしい。鳥にそそのかされて寄り道しなければ・・・)
さて、メタラバポイントでも釣れない。
ここで別な釣りをしてみることに。
“バチコン”
バーチカルコンタクトの略で、元々はアジを釣るために生み出された釣り方?
それが地元では、遊漁船でのメバル釣りで採用されている。
これを応用して、アジ・メバルに限らず良型のソイ等までも視野に入れて、リーダーを太めにしたバチコンを思い付いた。
ジグヘッドもワームもアジング・メバリング用で軽量・極小だから、リーダーは細くしないとフォールも不自然だし見切られてしまうだろう。
そこをアレンジして・・・
まずジグヘッドについては、アジング・メバリング用だと良型ソイにはフックが伸ばされてしまう。
大きなフックのジグヘッドを選ぶと、シンカーも重くなり過ぎるものが多い。
フックも、太軸にさえなれば良いだけで、ロングシャンクは必要ない。
バス釣りのインチワッキー用とか、ダイワのマイクロテンヤの中でフックが大きいサイズとか、虫ヘッドも良いかもしれない・・・色々と工夫して揃えてみた。
ワームは?
バチコンで一般的な形状のワームである必要は無くて・・・目的がジギングで口を使ってくれない“偏食パターンの良型”を釣ることだから、魚を食っているフィッシュイーターは考える必要がない。
エビとかカニに偏食しているパターンを想定する。
釣り納めのクロソイの胃の中からは付けエササイズのオキアミ?エビ?が出て来たし、普段からアイナメの胃の中はほぼほぼカニだったりする。
それで、クロダイの落とし込みに使うカニ型ワームとか、ダイワのリアルオキアミとか、ハネエビ(一誠)を揃えてみた。
リグについては・・・スプリットリングにスイベル3個を使って写真のような接続パーツを作ってみた。

この三方それぞれに20lbのメインライン,16lbのリーダー,12lbの捨て糸を結束する。
どうも一般的な三又サルカンは好きになれなくて・・・三方のうちまずは、オモリの重さでメインラインと捨て糸が引っ張り合う。
そこから魚が掛かると、メインラインとリーダーが引っ張り合う。
一般的な三又だと、メインラインとリーダーが引っ張り合う時には真っすぐにならない。
スイベルに余計な負担が掛かりそう。
それを見越して余裕を持ったパワークラスのサイズを選ぶのでしょうけど、その分だけ無駄にデカくなる。
“余裕を持つ”ことは、裏返せば“省ける無駄”なのだ。
(これ仕事でも言えることで、日ごろから“念のため”ほど根拠のない仕事は無いと思っている。)
それで、自作したようなパーツは市販でも売られている。
下田漁具の“漁師の技”なる商品で、これは泳がせ釣りに使おうと購入済みだけど、こちらはサイズが大きい。
だからバチコンには向かないと思い、20lbクラスに耐えられれば良いから、それくらいのスイベル・リングを使って自作した次第です。
これら・・・オーソドックスなバチコンとは違うから、便宜上パワーバチコンと呼んでおきます。
偏食パターン・・・魚はいるけど、こちらのルアーがパターンを外してるがために口を使ってくれない状況・・・このメタラバポイントに入ってから、実は魚探反応は豊富でした。
何かはいる。
この状況でパワーバチコンを試してみよう。
ハネエビのパターンを使ってみた。
着底をナス型オモリ(15号)で感じて、ジギングと違い根掛かりしにくいし、捨て糸も使っていることだし・・・強気に根の中を叩く。
そうして新年1匹目・・・!

ベラだった~!
その後も続かず・・・
何度も心は折れかかったけど、釣り初めがベラ1匹では寂しい・・・
取り逃がしたけど2度のヒットは双子山方面だった。
再びの大移動・・・この頃どむオ君はシャローに移動していた。
・・・双子山方面でも何も釣れず・・・
どむオ君から、先に着岸するとのLINE
僕も追って沖上がりのパドリングを開始した。
ベラだけか・・・寂しい・・・
と、このパドリング開始のタイミングを前後して、風が止んだ。
日も照って来た。
そう言えば潮の方向も変わってた。
これだけ変化が揃えば・・・魚の動きも変わったかもしれない!!
延長!
再びメタラバポイントに到着してすぐに・・・!

アイナメ~!
メスだった。
メタラバで、ジグはオーシャンフラッシュ50g、トレーラーは桜一(大鯛ストレート?)
それでも、時合には突入しない・・・
このアイナメに感謝して沖上がりとしよう。
漕ぎ戻りながら、有望な根が映ったらメタラバを落としてみよう。
そして映った根・・・メタラバを落とす、巻く、落とす、巻く・・・すると巻き上げるメタラバを追う反応を魚探が捉えた!
何かがボトムから追って来たのだと判断して、続く再フォールではボトムに向かってメタラバを追ってくれていると想定して・・・
着底で見切られないようボトムタッチに全神経を集中し・・・コンって着底の感触の瞬間に巻き上げ開始!
そしてグググっ!!

再びのアイナメ~!
38cmと良型とは呼べませんが、美しい黄金のオスでした!
(オーシャンフラッシュのカラーがアイナメ1匹目と違いますが、裏表です。)
これで納得して着岸!
車まで戻ったら、どむオ君の優しさ“ノンアルコールビール”が置かれていました。

前半とは打って変わって無風・快晴となった中での沖上がりパドリングで体は火照っていたし、ノンアルは外気温でキンキンだし、とても美味しかった!
どむオ君ごちそうさまでした!
最後に・・・この冬の間に試してみたい釣りの話を。
KF始めた当初は“2,3月はオフシーズン”とか言っていたし、確かに(海水温的に)厳寒期となる2,3月は、他の季節と同じようには釣れない。
だけど地元での釣果情報から考えてみると、むしろ普段とは違う釣りでこそ釣れる対象魚が、この季節にシーズンを迎えるのだ。
普段とは違う釣りと言うけど、それじゃ普段の釣りとは?
それはルアー(キャスティング・ジギング等々)がほぼほぼで、対象魚はフィッシュイーターに偏っている。
地形変化好きな好みの問題で、緩やかな砂地エリアはスルーしてしまう。
それからカヤックの特性上の都合で、波がブレイクするシャローでは沈するから、サラシにキャストするとかテトラを撃つ釣りはなかなかできない。
それらのスタイルにより見落としていた対象魚・・・
①カレイ
いわき市の小名浜港では過去に日本記録のサイズが釣れたこともあるくらいカレイも魚影が濃くて、例年1月から釣れ始まって2,3月と続く・・・これカヤックで他の魚種が釣りにくくなる季節を埋めるのに最適な対象魚!
パラシュートアンカー入れて20~30号くらいのオモリで底を叩いて・・・
②クロダイ
こちらも2,3月にオカッパリで好釣となる。
乗っ込みだから?
とにかくエサでもルアーでも、釣れる時は釣れる。
でもシャローの釣りだから、カヤックでは手を出しにくかった。
こちらは沖でもいいから浅い根を見付けて、それこそバイブレーション通すとか、パワーバチコンでカニワームを落とし込むとか・・・
③タラ
年によって差があるけど、1月とかに小名浜港内にまで入って来たりする。
つまりカヤックジギングの水深に十分に入って来る。
これまではタラがいるような砂地ではジギングして来なかった。
今後はタラジギも・・・そしてジャイアントタラ・・・GT
(どむオ君もタラジギ狙ってるらしい)
④アマダイ
こちら地元では馴染みのない魚種だけど、年末だか平潟の船でも釣れたようだし、温暖化の影響も受けて南方の魚が増えている。
いずれ、過去に遠征で1度だけ経験したライトアマダイが、地元でも出来るかも。
⑤バチコンメバル
遊漁船では冬の釣りとして定着しつつある。
これは、カヤックでも出来るだろう。
メバルの場合はパワーバチコンではなくて、リーダーちゃんと細くしよう。
以上・・・まだまだ開拓途上な釣りばかり。
どれか1つでも形にしたい!
★ルアー★

★獲物1匹ゴミ1個運動★
拾い忘れてしまったから次回に持ち越し・・・
2023総数:獲物3匹ゴミ0個
★ベイト★
カニ
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大晦日から連勤で、4日の夜勤明けから連休となりました。
今年も漕げて釣れて呑めたら幸せです。
まずは浮き初め・釣り初めして来ましたので報告!
※新規一転・・・記事中のデザイン(配色)を変更しました。
★2023paddling-①★
☆1/7(土)
☆沿岸水温:1/6(金)12.7℃→以降発表無し
※福島県HP小名浜の定地水温
☆EP.南の国
☆ウェアリング:ドライ(インナー:ラッシュガード&ロンT)&ネックウォーマー
☆釣り竿:
Glissando66(TULALA)
FeatherLight63(TULALA)
Salty Stage Jigging SJC-63/180-KR_SJ(Abu Garcia)
直近の状況を整理すると・・・年末の頃いわき市内のサーフでは青物・ヒラメ・シーバスが絶好釣だったようです。
その勢いが年始まで僅かに残っていた状況
海の季節は、陸の季節よりも遅れるもので・・・陸の“厳寒期”が1~2月に対して、海の“最低水温”は3月頃になる。
年末年始はまだ冬の気配を感じ始めた頃・・・むしろ秋の雰囲気はまだまだ残っていたりすらする。
海の変化を先取りして対応することも大事だけど、今のうちしか出来ない釣りもしておきたい。
だから青物を釣りたいと、数日前から思っていた。
過去には『海水温12℃で、水深14m地点の中層に青物がいた・・・』こともありました。
2017年1月25日の釣果
攻略法は・・・
サーフで青物が釣れているようだけど、水深が浅いサーフだから、常に居着いているわけではないだろう。
ベイト等の兼ね合いなのか、タイミングで回遊してくるのだろう。
で、あれば一段深いエリアに溜まっているのかもしれない。
思い当たるエリア・・・イメージは湧いた。
青物に効くジグを用意しよう。
スライドアクター,TBジグ,ナマラジグ,メンジジグ,Sグライド・・・そこに別パターンも考えてウォブリンやスローナックルも。
タックルは、リールはアブのLJ-3にPE1.5号&リーダー20lbが巻いてある。
ロッドは当初は、スローダンサーを合わせるつもりだった。
カヤックだと体の可動域に制限があるから、限られた動作でもジグに動力を伝えられるように、張りがあるスローダンサーの方がハイピッチにも使いやすい。
(本来はスローピッチのための“張り”なのだろうけど)
そうして準備していたところに、別な情報が・・・
①1/4 年末に引き続き日立の船でタチウオが爆釣・・・
②1/5 平潟の船でタチウオが爆釣・・・
③1/6 小名浜の船でタチウオが爆釣・・・
タチウオが猛スピードで北上している!!
これはカヤック圏内でも釣れるかもしれない。
タチウオ用にメタボスイマーを用意して・・・
それで、タチウオジギングは糸ふけを出さないジャークが良いから、ロッドの弾力でテンションを吸収できるよう張りが無いロッドの方が・・・
アブのジギングロッドに変更しました。
どむオ君と約束して夜明け前の海に・・・
いつもより30分は余裕を持って出発・到着した。
理由は、浮き初め恒例の“お清め”をする時間を確保したかったから。
艤装を済ませてミルクティー飲みながら暗い海を眺めていると、足漕ぎカヤックの方が隣に駐車して準備を始めた。
その次に、どむオ君・・・結局どむオ君と僕の他には足漕ぎ4艇で計6艇だった。
5,6年前なら、冬の出艇は季節風を警戒してEP.Oの一択だった。
ここEP.南の国&EP.Nは、通い詰めて風向きと海況の関係を覚えて、そうして冬の出艇にもチャレンジしたのだった。
それが今や1月に6艇も揃うとは・・・単純に地元KF人口が増えたことにもよるのでしょう。
日の出前に盛り潮して・・・


明るくなったら海に礼をして出艇した。
今日は、波・風ともに極端な凪の予報だった。
それでも出艇時は北西の風が残っていた。
まずはタチウオの手がかりともなるベイト反応を探しつつ双子山方面に漕ぎ出して、風に流されて出艇地正面の方向に・・・そこから海況が問題なければ沖のディープまで行ってみよう。
どむオ君も僕のプランに同行してくれることに。
結局ベイト反応は見付からないままに双子山まで来てしまった。
TGベイトに1度だけコツンと来たけど、静寂の海だ・・・
期待できる点としては、鳥が多いこと。
鳥の動きを注視しながら釣りを続けた。
スローナックル100gパンダグローを使っていると、着底とともにドン!・・・僅かの間に抜けてしまった。
ヒラメかな?
すると、双子山の北側で鳥山に。
『思い当たるエリア・・・イメージは湧いた。』と書いた通りのエリアだ。
地形変化のない水深25m程度の砂地のところ。
ここは中層に青物が集まることがある。
どむオ君が寄って行ってキャスト開始して、遅れて僕も近付いてみた。
どむオ君は釣れていない。
そして、鳥山の下にナブラもボイルも無い・・・
なぜ??
鳥が海面に降りて、何か拾って飛び立って、その“何か”を落とした。
すかさず漕ぎ寄ってみると、大きなマイワシだった。
弱っているから手で拾うことが出来た。
僅かにピクピクと・・・生きてはいるが虫の息だ。

どむオ君に近付いてマイワシのことを伝えると、既に気付いていた。
言われて辺りを見渡すと、大漁のマイワシが浮かんでいる。
中層で青物に追われて、瀕死となって浮いているのか?
それならジギングで青物が釣れるか?
と期待したけど、どのマイワシも無傷だ。
もしかすると、海水温が急降下して弱ってしまった?
冷水塊とか?
そうだとすると先行きが怪しい・・・
結局そのエリアでは、TBジグ120gにド~ン!と来て、先ほど同様すぐにすっぽ抜けてしまったのが1度のみ。
ちなみに、いつまでも双子山周辺に留まれたのには理由があり・・・
風は北西から。
パラシュートアンカーを入れて、艇首を北西に向ける。
それで後ろ向きに南東に流されるつもりが・・・
GPSを確認すると北西に移動している。
つまり・・・南東から北西に向かって強烈に潮が効いていたみたい。
パラアン揚げて南東に流され、パラアン入れて北西に戻され・・・
これではチェックしたい他のエリアには辿り着けない。
見切りを付けて南に漕ぎ出した。
予報に反して風が落ちない。
だから沖のディープに行く判断は出来なくて、まずはメタラバポイントに行こうと考えた。
すると、そのエリアには駐車場でお会いした足漕ぎ4名が浮いていた。
(着岸後に聞いてみたら、僕らが大移動して来た頃にマゾイとか釣れていたらしい。鳥にそそのかされて寄り道しなければ・・・)
さて、メタラバポイントでも釣れない。
ここで別な釣りをしてみることに。
“バチコン”
バーチカルコンタクトの略で、元々はアジを釣るために生み出された釣り方?
それが地元では、遊漁船でのメバル釣りで採用されている。
これを応用して、アジ・メバルに限らず良型のソイ等までも視野に入れて、リーダーを太めにしたバチコンを思い付いた。
ジグヘッドもワームもアジング・メバリング用で軽量・極小だから、リーダーは細くしないとフォールも不自然だし見切られてしまうだろう。
そこをアレンジして・・・
まずジグヘッドについては、アジング・メバリング用だと良型ソイにはフックが伸ばされてしまう。
大きなフックのジグヘッドを選ぶと、シンカーも重くなり過ぎるものが多い。
フックも、太軸にさえなれば良いだけで、ロングシャンクは必要ない。
バス釣りのインチワッキー用とか、ダイワのマイクロテンヤの中でフックが大きいサイズとか、虫ヘッドも良いかもしれない・・・色々と工夫して揃えてみた。
ワームは?
バチコンで一般的な形状のワームである必要は無くて・・・目的がジギングで口を使ってくれない“偏食パターンの良型”を釣ることだから、魚を食っているフィッシュイーターは考える必要がない。
エビとかカニに偏食しているパターンを想定する。
釣り納めのクロソイの胃の中からは付けエササイズのオキアミ?エビ?が出て来たし、普段からアイナメの胃の中はほぼほぼカニだったりする。
それで、クロダイの落とし込みに使うカニ型ワームとか、ダイワのリアルオキアミとか、ハネエビ(一誠)を揃えてみた。
リグについては・・・スプリットリングにスイベル3個を使って写真のような接続パーツを作ってみた。

この三方それぞれに20lbのメインライン,16lbのリーダー,12lbの捨て糸を結束する。
どうも一般的な三又サルカンは好きになれなくて・・・三方のうちまずは、オモリの重さでメインラインと捨て糸が引っ張り合う。
そこから魚が掛かると、メインラインとリーダーが引っ張り合う。
一般的な三又だと、メインラインとリーダーが引っ張り合う時には真っすぐにならない。
スイベルに余計な負担が掛かりそう。
それを見越して余裕を持ったパワークラスのサイズを選ぶのでしょうけど、その分だけ無駄にデカくなる。
“余裕を持つ”ことは、裏返せば“省ける無駄”なのだ。
(これ仕事でも言えることで、日ごろから“念のため”ほど根拠のない仕事は無いと思っている。)
それで、自作したようなパーツは市販でも売られている。
下田漁具の“漁師の技”なる商品で、これは泳がせ釣りに使おうと購入済みだけど、こちらはサイズが大きい。
だからバチコンには向かないと思い、20lbクラスに耐えられれば良いから、それくらいのスイベル・リングを使って自作した次第です。
これら・・・オーソドックスなバチコンとは違うから、便宜上パワーバチコンと呼んでおきます。
偏食パターン・・・魚はいるけど、こちらのルアーがパターンを外してるがために口を使ってくれない状況・・・このメタラバポイントに入ってから、実は魚探反応は豊富でした。
何かはいる。
この状況でパワーバチコンを試してみよう。
ハネエビのパターンを使ってみた。
着底をナス型オモリ(15号)で感じて、ジギングと違い根掛かりしにくいし、捨て糸も使っていることだし・・・強気に根の中を叩く。
そうして新年1匹目・・・!

ベラだった~!
その後も続かず・・・
何度も心は折れかかったけど、釣り初めがベラ1匹では寂しい・・・
取り逃がしたけど2度のヒットは双子山方面だった。
再びの大移動・・・この頃どむオ君はシャローに移動していた。
・・・双子山方面でも何も釣れず・・・
どむオ君から、先に着岸するとのLINE
僕も追って沖上がりのパドリングを開始した。
ベラだけか・・・寂しい・・・
と、このパドリング開始のタイミングを前後して、風が止んだ。
日も照って来た。
そう言えば潮の方向も変わってた。
これだけ変化が揃えば・・・魚の動きも変わったかもしれない!!
延長!
再びメタラバポイントに到着してすぐに・・・!

アイナメ~!
メスだった。
メタラバで、ジグはオーシャンフラッシュ50g、トレーラーは桜一(大鯛ストレート?)
それでも、時合には突入しない・・・
このアイナメに感謝して沖上がりとしよう。
漕ぎ戻りながら、有望な根が映ったらメタラバを落としてみよう。
そして映った根・・・メタラバを落とす、巻く、落とす、巻く・・・すると巻き上げるメタラバを追う反応を魚探が捉えた!
何かがボトムから追って来たのだと判断して、続く再フォールではボトムに向かってメタラバを追ってくれていると想定して・・・
着底で見切られないようボトムタッチに全神経を集中し・・・コンって着底の感触の瞬間に巻き上げ開始!
そしてグググっ!!

再びのアイナメ~!
38cmと良型とは呼べませんが、美しい黄金のオスでした!
(オーシャンフラッシュのカラーがアイナメ1匹目と違いますが、裏表です。)
これで納得して着岸!
車まで戻ったら、どむオ君の優しさ“ノンアルコールビール”が置かれていました。

前半とは打って変わって無風・快晴となった中での沖上がりパドリングで体は火照っていたし、ノンアルは外気温でキンキンだし、とても美味しかった!
どむオ君ごちそうさまでした!
最後に・・・この冬の間に試してみたい釣りの話を。
KF始めた当初は“2,3月はオフシーズン”とか言っていたし、確かに(海水温的に)厳寒期となる2,3月は、他の季節と同じようには釣れない。
だけど地元での釣果情報から考えてみると、むしろ普段とは違う釣りでこそ釣れる対象魚が、この季節にシーズンを迎えるのだ。
普段とは違う釣りと言うけど、それじゃ普段の釣りとは?
それはルアー(キャスティング・ジギング等々)がほぼほぼで、対象魚はフィッシュイーターに偏っている。
地形変化好きな好みの問題で、緩やかな砂地エリアはスルーしてしまう。
それからカヤックの特性上の都合で、波がブレイクするシャローでは沈するから、サラシにキャストするとかテトラを撃つ釣りはなかなかできない。
それらのスタイルにより見落としていた対象魚・・・
①カレイ
いわき市の小名浜港では過去に日本記録のサイズが釣れたこともあるくらいカレイも魚影が濃くて、例年1月から釣れ始まって2,3月と続く・・・これカヤックで他の魚種が釣りにくくなる季節を埋めるのに最適な対象魚!
パラシュートアンカー入れて20~30号くらいのオモリで底を叩いて・・・
②クロダイ
こちらも2,3月にオカッパリで好釣となる。
乗っ込みだから?
とにかくエサでもルアーでも、釣れる時は釣れる。
でもシャローの釣りだから、カヤックでは手を出しにくかった。
こちらは沖でもいいから浅い根を見付けて、それこそバイブレーション通すとか、パワーバチコンでカニワームを落とし込むとか・・・
③タラ
年によって差があるけど、1月とかに小名浜港内にまで入って来たりする。
つまりカヤックジギングの水深に十分に入って来る。
これまではタラがいるような砂地ではジギングして来なかった。
今後はタラジギも・・・そしてジャイアントタラ・・・GT
(どむオ君もタラジギ狙ってるらしい)
④アマダイ
こちら地元では馴染みのない魚種だけど、年末だか平潟の船でも釣れたようだし、温暖化の影響も受けて南方の魚が増えている。
いずれ、過去に遠征で1度だけ経験したライトアマダイが、地元でも出来るかも。
⑤バチコンメバル
遊漁船では冬の釣りとして定着しつつある。
これは、カヤックでも出来るだろう。
メバルの場合はパワーバチコンではなくて、リーダーちゃんと細くしよう。
以上・・・まだまだ開拓途上な釣りばかり。
どれか1つでも形にしたい!
★ルアー★

★獲物1匹ゴミ1個運動★
拾い忘れてしまったから次回に持ち越し・・・
2023総数:獲物3匹ゴミ0個
★ベイト★
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Posted by いわき2011 at 13:56│Comments(0)
│七浜ゲーム@いわき七浜